スウェーデンにて、冷凍エビが入った袋の中から、未知の魚らしき生物が発見されたとのこと。発見された生物は魚に似ているものの、既知の魚類とは異なるいくつかの特徴を持ち、いまだ特定がなされていないという。事件を伝えた地元新聞は次のように伝えている。
"カリン、ケニース・パルムクヴィスト夫妻は冷凍エビ袋の中から奇怪な生物を発見した。生物はワニに似た頭と大きな目を持ち、頭部後方に生えたヒレは小さな足を形成しているように見える。また左右のヒレの間には触覚らしきものがあり、それはエビの足程の細さである。また色は茶緑色とベージュ、そして背中には非常に細かく、一見しては気づかないほどの背びれが存在している。またそれ以外にヒレはなく、また尻尾もみられない。
ケニース氏は発見後、インターネットを使って様々に検索してみたものの、似た生物を発見することは出来なかったと話している。「まだまだ未知の生物はたくさんいると思いますね。額にでも入れて飾ろうと思っています。それにエビはおいしかったので、お店に文句を言いにいくような野暮なことはしません。」 "
その後の取材において、ケニース氏は生物は長さ14cmほど、これまでに見たことのない生物であると語っている。また氏が購入した冷凍エビはスウェーデン産のものでなく、カナダから出荷されており、また袋には中国語の文字が書かれていたことから、生産地はおそらく中国、すなわち太平洋で捕獲されたものであると推測しているという。
様々な推測
その後、生物を調査した同地域の高校に勤める生物学者は、その見解を次のよう語っている。
「これはラビットフィッシュですね。ノルウェーでは一般的な魚ですが、実際に見たのはこれが初めてです。しかし、これは間違いなく、ノルウェーで行われたエビ漁業の最中に、ラビットフィッシュが引っかかったんでしょう。」
(しかし博士はこの生物がカナダ、もしくは中国から輸入されたものであることを知らなかった。またラビットフィッシュは太平洋には存在していない。)
ラビットフィッシュとは、サメに似たユニークな形の魚である。体長は50cm程で、長い尻尾を特徴としている。また背びれと頭の間には、上向きの長いトゲがあり、人を殺傷するほどの強い毒をもっている。
今回発見された生物とラビットフィッシュは確かにいくつかの共通点はある。以下はその比較である。
- 共通点:身体の形。ヒレの配置。目の形。
- 相違点:鼻の形。ヒレの形。尾ヒレの先端部。背ビレの形。
【参考】新種のサメ発見される | Strange creature from deep sea
- Couple in Central Sweden found unidentified animal among frozen shrimps